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2011/07/31

七月二十九日

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七月二十九日 日曜日 快晴
「ほら飛行機が」と父の聲。私は床を躍起きて縁側に出てみましたら、まるでうそ。あたりは薄暗く何の音もしません。時計は三時三十五分をさしてゐました。父様のうそつきにはあきれました。が、こんなに早く起こされたので大そう嬉しゅうございました。勉強しても良く頭に入るであらうと思ひ、国語と英語を豫習し、終わると花火がどーん、ぱちゝゝゝと音がしま志た。お向かいの正ちゃんは喜んで、大砲がなった、など云って私の家へ飛んで


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来ました。やがて六時になりますと又三發の號音に子供達のアレヨゝと喜び◯ぶ内ゴーゴーと音をたてながら向ふから飛んでくる飛行機。幾度が家の前まで来てまはっては歸るのであります。もう終ったと言ひつゝ歸る人も大そう多くありました。又、堤の方ではぞろゝと蟻でも、はうように田舎の人が澤山往く方もあり、帰る方もありました。
私はそれから好きな畫を描き、前の川で衣物を洗濯しました。午後からは本裁の単衣を縫い、夕方襟附けも出来、袖を附けるばかりにしました。夜は父上の昔話を聞き寝に就く。

(起床 午前三時三十五分 就床九時十分)

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