肘折の夜
湯沢駅、昨年は見えていた駅名の看板が雪に埋もれてしまって見えません...
奥羽本線で新庄へ向かいます。
車窓からは...天も地も白い風景...
去年、一昨年と同じ路線を使ったのですが、夜だったので真っ暗...全く灯りが見えなくて、停車しても扉が開きませんし、乗ってくる人も降りる人も殆どいなかったので、本当にシーンとしていたのが印象深かったのですが...
途中で行きちがった列車...冷凍庫のなかみたいなってる、、、とギョッとしてると...
この後、及位のあたりはものすごい雪!
こんな感じで外も見えなくなってきて、
白い、ってことしかわかりません...
新庄に着きました!
駅構内の土産物屋レジ奥に、鈴木征一さんのこけしを発見!
花笠音頭のイメージなのかしら、リボンで可愛いことになっています!
実は、前日のこけし展に、たまたまなのですが、鈴木征一さん夫妻が来られていたのです!
その直前に、鴬谷の『挽物玩具ねぎし』のUさん(昨年も来られていて、展示や販売等のお手伝いをされてました!)に会場でお会いした折に、この後肘折まで行くという話をしていたので、これから肘折へ行くって言ってる奴がいる、と紹介していただけました。(Uさん有難うございました!...m(_ _)m )
新庄からバスで1時間ほど揺られて肘折温泉へ向かいます。新庄の市街も、湯沢に劣らぬ積もりっぷりだなあ、などと呑気に車窓からながめつつ...バスに揺られているうちにウトウトしてきます...
目が覚めるといつのまにか山の中...
ちょっとスペクタルな光景が...写真は撮れませんでしたが...
人家が見えてきた!
到着しました!肘折こけしがお出迎え〜
昭和50年代初頭頃に出た平凡社の『こけしの旅』に当時の肘折温泉街の写真が掲載されていましたが、その頃の雰囲気がまだ少し残ってるんじゃないかしら...
荷物を宿においてぐるっと巡ってみます。
前日、鈴木征一さんから、向こうは3m位積もってるよ、と聞いてはいたのですが…
こんなに雪が積もってるのを見たのは生まれて初めてです…
絵になる景色だわ…
鈴木さんは日中は除雪の作業をされていて戻りは夕方になるとのことでしたので、一旦宿に戻って早速温泉へ...三春屋旅館さんの本館です。湯治宿らしく、廊下には漫画本も多数置いてあったりします。帳場のところには何故だかMiles DavisのCDが多数置いてありました…SOFT MACHINEもあったなあ^^;…
鈴木さんのお宅・お店?、鈴木さんや肘折のこけし以外にも各地のこけしが沢山置いています...
そのなかで特に目を惹いたのは佐藤三治のこけしとえじこ、多数置いていて、特にえじこ!がとても興味深かったです...真贋はともかく、とても楽しいものでした。
そういえば奥山喜代治さんは、佐藤三治のところにもいたんだっけ...
前日、秋田こけし展の方では北山賢一さんと親しそうにお話されてた(何を話されてたのか全然聞き取れませんでした...だれか東北のことば教えてくださいな...)のですが、奥様の話では二人ともお酒がダメだそうで、それで気が合ったんじゃないかとのこと...
今回は奥山運七型と斎藤伊之助型の8寸とえじこを...鈴木さんの娘さんが温泉街の斎藤旅館というところにお嫁に行かれてて、そちらが斉藤伊之助のご子孫?だそうで、その縁から伊之助の復元も作られているとのこと...
鈴木さん、お仕事後のお疲れのところお邪魔してしまい、すいませんでした...m(_ _)m
外へ出るとすっかり暗くなっておりました...街灯のあるところまでの雪道はちょっと緊張...
お豆腐屋さんの前で、入れてくれえ、と鳴いていたニャンコさん、あんた怪我してるんやったらウロウロしてたらあかんよ!...戸を開けてやったら(失礼)入っていきました...
宿に戻って食事。一番安いコースでお願いしてたのですが、とても美味しく量も沢山!...ごちそうさまでした。
こちらの宿は2つの湯があったので寝る前にもう一つの湯に浸かります...
斎藤伊之助型の8寸とえじこです...
こけしを枕元に置いて...おやすみなさい...zzz
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コメント
とても素敵・・・憧れの肘折を垣間見せて下さったようで
感動しつつ見返しています。
写真の雰囲気が、その情緒をさらに高めているようです。
いいなぁ、肘折温泉、そして鈴木さんのこけし良い・・・
投稿: kuma | 2011/03/10 10:17